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一年半ぶりに再開します。 

一年半ぶりに再開します。 

 しばらく、このサイトを放置したままだった。
 とにもかくにも、別巻の作業は終わった。
 六〇〇ページをこえる分量である。
 真ん中のあたりで、少し方針転換した。このまま書きつづけていくと、不当に長くなりそうな昏い見とおしが出てきたので、一休みすることにした。そのため、このサイトも未更新の「開店休業状態」に放置する結果になった。原稿を短く切りあげるための、やむなき選択だったわけです。
 そこで、このウェブへージを再開する理由はべつにあり……。出来上がった本のエピローグを読んでもらったらわかるが、要するに、仏蘭西篇では完結しない、という著者も唖然とするような事態なのである。魯西亜の雷鳴ーー。これは、必ずしも予告編のような口上ではないのだが、しばらく覚え書きをつづけていくうちに何かが視えてくるのかどうか。疫病禍と長引く戦乱と。不安に脅かされる毎日のなかで。

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