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裏切りの闇に沈め 2006

裏切りの闇に沈め 2006

古い映画日誌から
2008.02.02 『裏切りの闇で眠れ』を観てきた。
 なかなか気にいったぞ。ジョン・ウー『男たちの挽歌』以来か。
 ギャングこそ現代のヒーローだと大真面目に信じているようなつくり。
 裏切り・裏切られの単純なお話にすぎないんだが、男の華道をきっちり魅せてくれる。
 往年のスコセッシだな。いや、少なくとも『ディパーテッド』よりは格段に素敵だった。
 最後に流れるかったるいテーマソングが、マリアンヌ・フェイスフルなので、びっくり。
 かの時のアイドルが少しシワんだいがらっぽい声でうなる裏切りのバラード。
 主役のブノワ・マジメル
 これを機に開花しそうだ。マチュー・カソヴィッツ『憎しみ』に出ていたのだが、遺憾ながら、印象は残っていない。
 新007のダニエル・クレイグと同じで、プーチン顔なんだな。今どきのスターの傾向かもしれないけれど。
 基本的には、陰湿そのものの骨相。
 悪役しか似合わないはずだが。

2009.03.05 『いのちの戦場 -アルジェリア1959-』2007

 フランスにとっての暗部として長らくタブー視され、近年ようやく歴史的な再検証の動きが高まってきた“アルジェリア戦争”の実像に迫る戦争ドラマ。長年にわたる植民地化政策のために複雑にねじれた関係となっていたフランスとアルジェリアの間で繰り広げられた独立戦争の過酷な現実をリアルに描き出す。主演は本作の立案者でもあるブノワ・マジメル。脚本はアルジェリア戦争を題材にしたTVドキュメンタリーも手掛けたパトリック・ロットマンが担当。監督は「スズメバチ」「ホステージ」のフローラン・シリ。
 1954年、フランスからの独立を求め、アルジェリア民族解放戦線(FLN)が武装蜂起する。フランスはこれを押さえ込むため大規模な軍隊を投入、戦争へと発展する。1959年、フランス軍はゲリラ戦を展開する解放戦線に苦戦を余儀なくされ、戦況は出口の見えない泥沼化の一途を辿っていた。そんな中、戦死した前任者の後釜としてカビリア地方に赴任してきたテリアン中尉。さっそく向かったタイダ村で、テリアンは情報を引き出そうと村人に暴力を振るう部下のベテラン兵士を制止する。過酷な戦場でも人間性を保ち節度ある行動を自らに課そうとするテリアンだったが…。

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