マルセル・エイメを求めて
9月24日の記事からつづいて、あるいは、つづかないで。
『新雑誌X』1990.11より。
『誘惑する仏蘭西探偵小説』を予兆する文書を自分の過去の仕事に捜してみた結果ーー。
これが一つだけ見つかった次第。
他にはない。と思う。
この雑誌には、5年くらい毎月、書いていた。2200字という枠が苦しくて、縮めたり、省略したりする手際が悪く、ぎくしゃくした「難解」な文章ばかり残すことになった。丸山編集長からは、顔を見るたびに「ヒロマツさん」とからかわれたものだ。難解をもってなる現象学的マルクス主義哲学者になぞらえられたのは、もちろん、文脈の晦渋さ、それのみである。
この回は、テーマゆえに、つかみやすい文章にまとまっている。花田清輝の影響がまだ濃厚だった。

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