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ああ書いておけば良かった04 白人至上主義

ああ書いておけば良かった04 白人至上主義

 1065ページ下段。
 白人原理主義者レイシストによるテロ(白色テロ)被害について。
 この件は、国内白色テロの深刻さが今後、テーマ題材として増えてくるだろう、という予測を記したので、記述に不足はなかった。書いておけば……の残念度は、ほぼゼロ。
 昨日の記事との関連とはーー。
 『破滅のループ』の後半が、白人テロ集団との全面対決にあてられていたので驚かされた。スローターのシリーズは、ジョージア州アトランタ周辺で展開するが、人種問題を主要にとりあげる傾向はあまりなかった。だから、作者は、社会的広がりを持つ事件を好んで描きこむタイプではない、と思っていたわけだ。
 このあたり、感想は雑然としているので、下書きの段階で止めておく。
 予測として書いた事項が、意外な実作のかたちで現われてきた。その点の確認だけ。
 それと三作とりあげたどれもが、国内テロへの怖れを少しずつ含んでいた。その明徴に、思わず知らず身震いをおぼえた。紹介欄に選ぶ作品は、その時その時の偶然の組み合わせにすぎないけれど、それがシンクロニシティの符号をつくってくることもありえるのだろう。
 この予兆は想像する以上に怖ろしいのでは……。

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